一般ニュース 3月2008年

26/03/08 今年度の燃料費が10億ドル増加 − カンタス航空
26/03/08 カンタス航空が11月からアルゼンチンに直行便を運航
26/03/08 香港のオアシス航空が早ければ9月にオーストラリアに就航予定
19/03/08 カンタス航空の手荷物職員のストでフライトに遅れ−シドニー空港
19/03/08 シドニー空港のサービスが豪州の主要空港の中で最低 − ACCC
19/03/08 オーストラリア/アメリカ線を増便して週47便に − カンタス航空
12/03/08 オーストラリアとマレーシア間の増便に合意 − 豪運輸相
12/03/08 豪州/NZ間にエアバスA380を投入 − エミレーツ航空
12/03/08 1月のオーストラリアの貿易赤字額が過去2番目に悪い数字
05/03/08 日本政府の態度が日豪自由貿易協定協議をダメにする−豪政府
05/03/08 豪準備銀行が政策金利を0.25%引き上げて7.25%に
05/03/08 シドニー線の増便と豪の新路線開設を計画 − ビバ・マカオ航空

                                                 

03月26日2008 今年度の燃料費が10億ドル増加 − カンタス航空
  カンタス航空とバージンブルー航空は、原油価格の上昇が続き、下落する兆候もないことから、燃油サーチャージの値上げを警告している。 豪州の日刊紙エイジの先週の報道で、カンタス航空のジェフ・ディクソンCEOは同社の幹部に対し、「今年度の燃料費用が10億ドル以上増えるかもしれない。 よって営業経費が大幅に増加することになる。 来年度も現在の価格で計算すると、燃料費用が今年度より10億ドル以上増える予想である」と電子メールを送っている。 3月14日に原油価格が1バレル$US110.33になった際、同社のピーター・グレッグCFOはエイジ紙に、「このまま燃料費が増えていくなら、燃油サーチャージを上げることになるが、これはまだ最終決定ではなく、今後の原油価格の動向を見ることになる」と話した。 カンタス航空は今年度の燃料価格については100%ヘッジ取引をしているが、来年度が始まる7月からは1バレル$US83で25%しかヘッジ取引を行なっていない。 一方、バージンブルー航空のキース・ニートCFOは、「バージンブルー航空は来年度の燃料価格を1バレル$US76で70%ヘッジ取引を行なっており、カンタス航空より有利な立場にある。 今後もヘッジ取引を検討していくが、最近の記録的な原油価格は大きな懸念材料である。 今年の2月に燃油サーチャージを国内線は$19から$24に、国際線は$35から$45に値上げしたが、今後も我々の燃油サーチャージをモニターしていく」と語った。(Source: LLDCN, 17/03/08 "$1bn rise in fuel costs")
03月26日2008 カンタス航空が11月からアルゼンチンに直行便を運航
  カンタス航空は、オーストラリアとアルゼンチン間の需要が高まっていることから、今年の11月27日からブエノスアイレスに週3便の直行便の運航を開始することになった。 カンタス航空の広報担当者は、「6年前まで、ニュージーランドのオークランド経由でブエノスアイレスまで運航していたが収益性が悪く運休してきた。 しかし、今回復活することになった」としている。 同社は、1998年から2002年まで4年間にわたりブエノスアイレスに運航していたが運休し、それ以来、チリのラン航空との共同運航で、サンチャゴ経由でブエノスアイレスに週3便のサービスを提供している。 同社のジョン・ボーゲッティー取締役本部長は、「ラン航空とは南アメリカ線において引き続き共同運航を継続していき、友好的な関係は変わらない。 ラン・アルゼンチン航空は我々のブエノスアイレス線へのコードシェアーも考えている」と話した。 運航日は月曜日、水曜日、土曜日で、ブラジルを含めた南アメリカのほかの国への接続も出来る。 (Source: Australian, 14/03/08 " Flying kangaroo hops to South America")
03月26日2008 香港のオアシス航空が早ければ9月にオーストラリアに就航予定
  香港の格安航空会社オアシス航空が、早ければ今年の9月にシドニーとメルボルンに就航するかもしれないと同社の広報担当者が語った。 またこの担当者は、「B747-400を使用して週4−5便の就航計画がある。 しかし、香港とシドニーでの離発着枠の獲得の問題など解決しなければならない課題は多い」と話した。 同社は、同時にオーストラリア政府の許可次第で、メルボルンへも就航を望んでおり、シドニー経由の運航が可能かどうかも検討している。 シドニー線とメルボルン線を同時に就航するか、またはシドニー線が先になるかもしれないとしている。 そして、同担当者は、「チケットの販売開始は、運航開始日の少なくとも3ヶ月前となり6月に予定している。 航空運賃の詳細はまだ決定していない。 現在オアシス航空が新しく就航する一番の優先国はドイツで、7月にデュッセルドルフかコロンとなる」と話した。 同社は現在ロンドンのガトウィックとカナダのバンクーバーに運航している。 (Source: Travel Weekly, 14/03/08 " Oasis sets timeframe for Australia flights")
03月19日2008 カンタス航空の手荷物職員のストでフライトに遅れ−シドニー空港
03月19日2008年 シドニー空港のサービスが豪州の主要空港の中で最低 − ACCC
  シドニー空港のサービスが、オーストラリアの主要空港の中で2年連続して最下位となった。 オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)の報告書では、シドニー空港に対し多くの人々が苦情を寄せ、金をどぶに捨てるようなものであるとしている。 シドニー空港は2006/07年度において、旅客から徴収する料金や手数料による収入が17%と急増しており、ACCCは同空港のコストはあまり変わらないとしている。 ブリスベン空港がオーストラリアでベスト・エアポートに5年連続でなり、アデレード空港も同じく1位、そのあとはパース空港、メルボルン空港と続く。 オーストラリア最大で最も重要なハブであるシドニー空港は、サービスの質においてダーウィン空港、キャンベラ空港を上回ったにしか過ぎない。 ACCCは、今回のシドニー空港のランキングを、「満足」と「良い」の中間になるとしている。 しかし、同空港のオーナーのマッコーリー・エアーポーツ (MAp)は、最近の収益を「素晴らしい」と表現しており、2006/07年度の旅客と航空会社の収入が、前年度比で17%増加して8億5,100万ドルになった。 これは2002/03年度と比べると、駐車場収入などが増えて87%増加したことになる。 またシドニー空港の収入の伸びは、営業経費の伸びより上回っており、 2006/07年年度の営業利益は20%増えて5億7,800万ドルとなっている。 今回のACCCのランキングについて、シドニー空港のマイケル・サマラス広報担当は、「ACCCのランキングは、税関職員、旅客、その他の資料に基づいたものである。 国際的な調査機関の”Skytrax”が旅客だけを対象に行なった結果では、シドニー空港はオーストラリアと太平洋地区においてベスト・エアポートとなっている」と反論した。 (Source: Daily Telegragh, 14/03/08 "Sydney airport ranks in the pits")
03月19日2008年 オーストラリア/アメリカ線を増便して週47便に − カンタス航空

  オーストラリアとアメリカの航空会社が無制限にフライトを増やすことが出来る航空自由化協定(Open Skies agreement)が締結したことを受けて、カンタス航空はアメリカ線のフライトを週47便に増やすことになった。 米ドルに対する豪ドル高がオーストラリアの人々がアメリカに旅行する追い風となっている。 同社は今月末から、シドニーとブリスベンからアメリカへのフライトを週4便増便する。 ブリスベン/ロサンゼルス間を週2便、シドニー/ロサンゼルス間を週1便、シドニー/ホノルル間を週1便増やす。 同社のジョン・ボーゲッティー取締役本部長は、「今年の10月には初めてエアバスA380をロサンゼルスに就航させて、さらなるアメリカ線の強化を図る。 今回の増便は、この重要なアメリカ路線での成長に対する我々の自信を示すものである。 ブリスベンから週2便を増やすことは、初めてクイーンズランド州とカリフォルニア州の間を直行で毎日運航出来るようになった」と語った。 カンタス航空は、先月の航空自由化協定の締結後、無制限の座席数と便数を申請していた。 今回の協定はすべての航空会社に適用させるものでなく、オーストラリアとアメリカの航空会社に限定され、シンガポール航空やエアー・カナダなどによるオーストラリアとアメリカ間の運航は対象になっていない。 バージンブルー航空の子会社のVオーストラリア航空は、クリスマスまでには週10便のアメリカへの運航を予定している。 カンタス航空にとって、残る競争相手はユナイテッド航空だけである。 (Source: AAP, 11/03/08 "Qantas to commence new US services")

03月12日2008年 オーストラリアとマレーシア間の増便に合意 − 豪運輸相

  オーストラリア政府とマレーシア政府は、両国間のフライトにおける旅客座席数を増やすことに合意した。 連邦政府のアンソニー・アルバニーズ運輸相は3月7日の声明で今回の合意を発表し、「オーストラリアとマレーシアの航空会社は、双方共に2008年3月よりシドニー、メルボルン、ブリスベン、パースから現在の座席数に加えて、週5,000席を増やすことが出来るようになった。 そして2009年3月からはさらに週3,500席が追加される。 以前に両国間で合意した座席数は、マレーシアの航空会社が上記の4都市に週1万5,000席、オーストラリアは週2万600席となっていた」としている。 今回の合意は、低価格航空会社のエアーアジアXやタイガー航空の便数拡大を助けるものとなる。 エアーアジアXは現在ゴールドコーストに週4便運航しており、今後メルボルン郊外のアバロン空港への運航を計画している。 アルバニーズ運輸相は、「航空会社間の競争が増すことは、結局はオーストラリアの旅客、貿易、観光業に恩恵を与えることが出来る。 マレーシア、アジア、ヨーロッパへ行く際には、利用する航空会社の選択肢が広がることになる」と話した。 (Source: AAP, 07/03/08 "Australia and Malaysia increase flights")

03月12日2008年 豪州/NZ間にエアバスA380を投入 − エミレーツ航空
  エミレーツ航空は来年から、シドニーとオークランド間にエアバスA380(スーパージャンボ)を投入することになった。 ドバイに拠点がある同社は、エアバスA380を最初にニューヨーク、ロンドン、そしてもうひとつ未発表の空港に就航させたあと、来年2月1日からドバイ/シドニー/オークランド線に就航する計画を昨日発表した。 エアバスA380によって増えた座席数が、オーストラリアとニュージーランド間の大きなマーケットに大きな影響を与えるものではないが、今回の投入決定で、オーストラリアの人々に大きな飛行機に乗れる機会と、航空運賃が安くなるチャンスを与えることが出来る。 エミレーツ航空は、世界で一番多くエアバスA380を発注しており、同社の489席の長距離仕様には、シャワー、ラウンジ、そして他の航空会社にはない仕様が含まれている。 シンガポール航空が、昨年10月に世界で初めてエアバスA380の商業運航をシンガポールとシドニー間に就航させ、カンタス航空も今年の10月にはアメリカ線にエアバスA380を運航させる予定である。 現在、エミレーツ航空はオーストラリアとニュージーランド間をB777-300ERで運航しており、エアバスA380に替える事で客席が125席増える。 エミレーツ航空オースラリアのスティーブン・ピアース副社長は、「シドニーとオークランド間にエアバスA380を投入する決定には問題はなかった。 一部の意見では、満席にはならないとの指摘もあったが、増えた座席数を販売することには自信がある」と話した。 シドニーとオークランド間を運航するエアバスA380には、14席のファーストクラス、76席のビジネスクラス、399席のエコノミークラスの座席がある。 エミレーツ航空は、オーストラリアに運航する外国の航空会社では、シンガポール航空、ニュージーランド航空に次いで3番目に多くマーケットシェアーを持っている。 しかし、この順位も2009年までに週70便にまで増便する計画により変わる可能性がある。 (Source: Australian, 04/03/08 "Emirates to supersize flights across Tasman")
03月12日2008年 1月のオーストラリアの貿易赤字額が過去2番目に悪い数字

  オーストラリア統計局(ABS)は、1月のオーストラリアの貿易赤字が前月より7億8,600万ドル増えて27億2,300万ドルとなり、過去2番目に悪い数字jとなったと発表した。 市場の予想は19億4,000万ドルで、これをはるかに上回る結果となり、これでオーストラリアは70ヶ月間連続して貿易収支が赤字となった。 全体の輸入額が、燃料価格の高騰や農家による化学薬品などの需要が高くなり5.4%増加した。 有機・無機化学薬品の輸入額が30.5%増え、燃料・潤滑油が16.1%増えた。 それに比べ輸出額は1.7%しか伸びていない。 農産品の輸出が1.2%増え、非農産品も2.4%増えた。 前年同月と比べると全輸出は5.4%伸びており、農産品と非農産品もそれぞれ4.7%増えている。 コムセック証券のエコノミストのサバンス・セバスチャン氏は、「最近の金利引き上げで輸入需要が抑制されると思っていた。 投資家たちは早期の貿易黒字は期待しないほうが良い。 オーストラリアの記録的な商品輸出ブームをもってしても、貿易収支を黒字に転換することは出来なかった。 最後に貿易収支が黒字になったのは2002年3月だった」と語った。 1月に豪ドルがアメリカ・ドルに対し2%高くなったのも輸入が増えた原因である。 JPモーガン社のヘレン・ケバンズ氏は、「農産品の輸出増加と、金利引き上げによる国内需要の低下で、貿易赤字は縮小されると思っていた。 3月にも金利が引き上げられており、今年は国内需要が落ち、最終的には貿易赤字が縮小されることになる。 輸出は今後も増える見込みで、特に資源部門に関しては、堅実なビジネス投資や、今まで輸出量が抑制されてきたインフラの整備によって増えていくことになる」と話した。 (Source: AAP, 06/03/08 "Trade deficit second worst on record")

03月05日2008年 日本政府の態度が日豪自由貿易協定協議をダメにする−豪政府
  日本政府が、日豪自由貿易協定(FTA)締結協議で大きな障害となっている農産物の輸入関税の譲歩を拒否した。 オーストラリアは、この日本政府の態度が2007年から始めた日本にとって最も敏感な農業市場の開放に向けた包括的な自由貿易協定(FTA)の協議自体を危うくすることになるとしている。 4日間のFTA協議を終えたオーストラリアの代表団は、「大変失望した」として東京を発った。 日本側は、牛肉、酪農製品、小麦、米、砂糖に対する現在の輸入関税を撤廃または引き下げることを拒み、さらにそれ以外のいくつかの品目についても関税の引き下げを行なわないとしている。 日本政府が名前を挙げた5品目は、オーストラリアの農産物輸出の80%を占めるものである。 2006年に当時のジョン・ハワード首相と安倍晋三首相の間でFTAの協議を開始することを合意をした際、オーストラリアはそれらの品目の大幅な譲歩がないFTAは、政治的に受けられないと日本側に伝えている。 そして今年2月にサイモン・クリーン貿易相が東京に行った際も、オーストラリアの新政権は農産物の関税引き下げやすべての輸出食品を協議のテーブルに乗せて、包括的な結果を望んでいると念を押している。 しかし、日本政府の白須農林水産事務次官は、日本としては牛肉、酪農製品、小麦、米、砂糖を協議のテーブルから外すことを望んでいるとしている。 日本の食品自給率は40%以下であるが、オーストラリア産牛肉には38%、小麦には200%以上、米には770%以上、バターには218%の輸入関税が適用されている。 (Source: Australian, 01/03/08 "Japan stance threatens free trade")
03月05日2008年 豪準備銀行が政策金利を0.25%引き上げて7.25%に

  オーストラリアの中央銀行であるオーストラリア準備銀行 (RBA:Reserve Bank of Australia) は、政策金利を0.25%引き上げて7.25%にすると発表した。 これによってホームローンを抱える人々に大きな影響がでてくる。 今回が2002年5月以来12回目の金利引き上げとなり、過去14年間で最高の金利となった。 今回の引き上げは、経済アナリストたちには広く予想されていて、経済発展速度にブレーキをかけ、物価上昇に歯止めをかけるのが目的である。 今日のRBAの理事会のあと、グレン・スティーブンス総裁は声明で、「今回の引き上げは、中期的に見てインフレを抑えるためである。 世界の経済成長は減速しており、2008年の世界の経済成長率は今までより下回ることになる。 しかし、オーストラリアにとっては、現在の世界の商品市場の状況を見るとさらなる成長が期待できる。 RBAとしては今後も経済動向を注視し、インフレを監視していく」と話した。 今日の金利引き上げ発表後、オーストラリア・ドルは値下がりし、3月4日午後3時の時点で、1オーストラリア・ドルは3分の2セント下がって$93.17 USとなった。 (Source: ABC, 04/03/08 "RBA hikes rates to 7.25pc")

03月05日2008年 シドニー線の増便と豪の新路線開設を計画 − ビバ・マカオ航空
  格安航空会社のビバ・マカオ航空は、シドニー線の便数を倍増し、今年の末までにメルボルンかブリスベンに運航する計画をしている。 マカオ観光局によると、2007年のオーストラリアからの観光客が11万3,000人となり、2006年の7万3,000人より43%増えているとしている。 その多くが香港からフェリーでマカオに到着している。 ビバ・マカオ航空オーストラリアのジェゼフ・セイド社長は、「航空輸送の能力を充実する必要がある。 我々はいくつかの大手旅行会社のホールセラーと提携して、旅客のロードファクターが80%となっている」と語った。 同社は、新しいB767が確保でき次第、シドニー線を現在の週3便から6便に増やすことにしており、それらの飛行機は東京まで使用する。 また、セイド社長は、「今年12月までに、メルボルンかブリスベン、または両方からの運航を開始する予定にしている。 我々の旅客の70%は旅行代理店からの集客で、旅行代理店を使っての販売戦略は非常に大事で、コミッションも9%を支払っており、今後とも協力体制を築いていく」と話した。 (Source: Travel Weekly, 25/02/08 "Viva to expand Aus schedule")